このブログについて

はじめまして!

こうのとりと申します。

 f:id:zeirishitamago:20200208183437j:plain

私は、数年前に某大学の経済学部を卒業した20代後半の男です。

卒業してからとある企業に入社したのですが、やりがいをあまり感じられず、

誰かの役に立ちたい!

バリバリ稼げる仕事がしたい!

独立開業したい!

という希望であれこれ悩んだ結果、税理士を目指すことになりました。

今は税理士事務所で先生方の補助業務を行いながら、実務経験を積み重ねて、家では勉強し、税理士合格のために日々精進しています。

 

このブログを作ろうと思ったきっかけは、自身の備忘録というか・・・自身の勉強のため。

来客されるお客様の実例を参考に、勉強になった出来事や覚えておくべきことをブログとしてまとめておくのが目的です。

 

 

ところで、人間って暗記するためには紐づけが重要だって知ってますか?

テレビ番組とかの暗記術で見かけた人がいるかもしれませんけど、何かを暗記するときに、体の一部を叩いて、覚えるっていう方法があります。

左肘はブルガリア、右肘はエストニア・・・みたいに。

そして、暗記したものをアウトプットするために、次に動作を覚えるんです。

♪右肘左肘交互に見て~と覚えたとしたら、エストニアの次はブルガリアだな、といった感じ(笑)

 

これはあくまでも、一例ですが、やはり単純に物事を覚えるだけではなく、

お客様の実例などに紐づけて覚えると、本当に覚えやすいわけです。

(〇〇さんはすごい怖い顔してるのに優しい方だったけど、基礎控除額ギリギリで控除されて相続税の申告は無かったんだよな。いくらでギリギリだったんだっけ?)

みたいに、お客様の実例で想起できるものは、すらすら出てくるんですよ!

こういうアウトプットがしやすいように、ブログにまとめておこうって魂胆です(笑)

 

 

さて、税理士になるためには、税理士試験に合格する必要があるのは当然なのですが、この税理士試験っていうのはちょっと特殊で、1発勝負ではありません。

全11科目の中から5科目を選択して、受験をする科目合格制度なんですね。

ただし5科目中でも、簿記論と財務諸表論は必須科目となっており、残り3科目のうち、所有税法か法人税法は選択必須でどちらかの合格が必須です。

そして、その他に相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、住民税、事業税、固定資産税があり、残りを選ぶことになるのですが、受験者が多いのが消費税法の次に相続税法、そして国税徴収法と続きます。

相続税法は人気の科目なんですね。

とはいっても、合格率については、どの試験も上位10%に入れるかどうかで、人気の科目だからといって簡単というわけではありません。

簡単な科目だけチョイスして受験しようという目論見は通用しないのです(笑)

 

それに、せっかく勉強するのですから、実務に役に立つものをと考えれば、相続税法というのはとてもベストチョイスなわけです。

というのも、遺産相続関係の相談需要が日ごと高まってきているんですね。

裏を返せば、それだけ高齢化社会が進んでいることになるのでしょう。

しかしながら、遺産相続実際に相続税を申告しなければならない人たちは、被相続者(つまり亡くなった方)の10%もいません。

なぜなら、相続税は基礎控除額がもともと大きいのです。

※ ちなみに、実は近年までは相続税の申告義務がある方は被相続者の5%もいなかったのですが、2015年1月に基礎控除額が引き下げられた結果、10%近くなりました。

 f:id:zeirishitamago:20200201132303p:plain

もちろん、「遺産がそこまで残されてないよ~」って方には関係の無い話かもしれませんが、基礎控除額内に収まっているかどうかについては、預金や不動産だけを見ればいいわけではありません。

宝石や骨とう品、自動車などの物品や、株式や借地権などの権利まで、全ての種類の財産をテーブル上に並べる必要があります。

これが手間!

遺産については、生前に整理しておいた方が良い!と声を大にして言いたいですね(笑)

そして、このとき「もしかしたら基礎控除額じゃ収まらないかも?」という方も相談に来るわけです。

亡くなる高齢者の方が増える状況の中で、生前贈与の相談者を含めれば、相談者数は被相続者数の10%では済まないということになります。

 

さらに厄介なのが、相続税の申告期限です。

ブログ内の記事でも触れることになると思いますが、被相続人の遺産に対して相続税がかかる場合には、相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内に、相続税の申告および納税をしなければなりません。

 

この決まりは相続人全員に必要となることがさらに厄介!

なぜなら、相続税は相続人1人1人が実際に取得した財産に対して相続税が算定されるため、申告期限までに、相続人同士で行われる遺産分割協議を終えていなければいけないのです!

 f:id:zeirishitamago:20200201132307p:plain

ただでさえ遠方に住んでいて集まりづらい親子や兄弟が、遺産分割協議のために膝を突き合わせて議論するわけですが、仲の良い親子や兄弟ですら、紛争(骨肉の争いですかね 笑)になりやすいのが遺産相続ともいえます。

これを10ヶ月以内でまとめていかなければいけないんですから、やはり、明朗な遺産分割協議をするためにも、専門家である税理士や弁護士が必要とされているのです。

 

 

そんな重要な相続税法なのですが、実は私は相続税法が苦手(汗)

というのも、相続税法の改正は定期的に行われているため、常に新しい情報に刷新しなければならないのです。

そして、これらの情報はただの丸暗記ではなく、根本的に理解していないと、頭に入ってこないものも多々あります。

 

それだけに、科目合格者の標準の勉強時間は500時間程度と言われています。

これ、税理士試験合格のための勉強時間じゃなく、1科目だけの勉強時間ですから!

これだけヘビーな科目が5科目分・・・単純計算で2,500時間ってあなた、1日1時間でも、6~7年かかるってことですよ!

 

私の場合は1日最低1時間、土日祝日は勉強に集中してまずが、週に20時間っていうのが勉強の限界です。

これをひと月で90時間としても年間1,000時間(笑)

「え?3年で受かるなら楽勝じゃん!」と思ったかた、はいダメ―!

税理士試験受験者が合格までに要する期間は実に8~9年と言われてるんです!

 

ただし、唯一ラッキーなのは、合格した科目については、一生涯合格者として扱われること。

つまり、1科目ずつこつこつこつこつ勉強して合格していきさえすれば、いずれは全科目合格する可能性が十分にあるというのも税理士資格の魅力であり、私が目指そうとしたきっかけでもあります。

 

しかし、この科目試験制度のおかげで、税理士を目指そうという方も多く、年々レベルも上がっているという話もあるため、油断は禁物。

単純計算をすれば3年間の勉強で合格するであろう試験が、8~9年もかかるっていうことからも、そう簡単ではないのです。

税理士事務所に関わらず、資格取得を目指して士業の事務所に入り、補助業務を行っているという知り合いもたくさんいますが、実際のところ、繁忙期などは勉強時間の確保が難しく、繁忙期には日々忙殺されていきます。

もちろん、サラリーマンをやりながらという方もいるのでしょうが、勉強時間の確保が難しいのは同じこと。 

それでも、安い給与に耐えながらも日々の実務に携わりながら勉強を続けていることが、大きなアドバンテージになることを祈って、合格目指して邁進していきたいと思います!

 

みなさま、どうか暖かい目で見守ってくださいね!