災害と災害後にしたいこと

2023年1月1日、能登地方で発生した地震と津波の被害に遭われた方々、そして能登地方にご親族やお友達がいらっしゃる方々に、心よりお見舞申し上げます。

復旧までは時間がかかると思いますし、心身に受けたダメージの回復にもしばらく時間が必要ですが、病気やけがに気をつけて落ち着いて行動していただきたいと思います。

私自身は、2011年3月11日に発生した東日本大震災で被害を受けたのですが、その時のことを思い出しながらこのブログを書いています。1日も早い復旧をお祈り申し上げます。

少し落ち着いたらやるべきこと

このブログは相続対策について書いているブログですが、災害発生時には相続にも関係する大切な書類がなくなることも珍しくありません。そして何がなくなったか、できるだけ早く確認してしかるべき措置が必要です。

災害発生時すぐには、まず最初に自分の身や安全を確保し、家族がいる人は家族のことも守らなくてはいけませんが、その後は日常に戻していく作業が必要になります。

相続にも関係する資産に関する書類や相続に関する重要書類は、できるだけ早い段階で安全な場所に保管しなければいけません。

片付けが大変だと思いますが、不動産の権利証や、預金通帳、株券など、大切なものがなくなっていないか、できるだけ早く確認してください。残念なことですが、災害後の家屋に入る泥棒も本当にいるのです。

もし何か盗まれていたり、なくなっている場合にはしかるべき対処が必要になります。もし銀行の通帳が盗まれたらしい、というような場合にはすぐに銀行に連絡し手続をしましょう。

さらに、探して出てきた書類はできるだけ安全な場所に保管するようにしましょう。

日ごろからできる備え

さて、日ごろからできる備えにも触れておきたいと思います。

自分の財産に関係する書類は、日ごろから安全な場所に保管しておくのが一番ですが、最近では耐水・耐火の加工をした通帳入れや書類入れがありますので、それらを使うのもお勧めです。

出来るだけ安全な入れ物に入れて保管するのも、できる対策の一つです。災害時の備えとして100%の対策は難しいとしても、できる対策としては身近なものになると思います。

そして、災害のない平常時に通帳や証券、不動産の権利証のコピーを取り、一覧表を作成しておかれるのがお勧めです。

最近ではエンディングノートに必要事項を書いておかれる方も多いので、その際にはエンディングノートと一緒にそのコピーやリストを保管するか、身近な人だけにわかる方法でそれらの保管場所を伝えておくのも対策になると思います。